こんな記事を読みました。
難病「筋ジストロフィー」を抱える女性。
10歳で筋ジストロフィーと診断されてから、顔の筋肉、肩や肩甲骨の筋肉などを中心に症状が現れ、20歳の頃からは、歩くことが難しくなり、電動車いすを使うようになったそうです。その後会社で出会った男性と結婚し、子供について考え始める。彼女の肩甲上腕型筋ジストロフィーは遺伝の確率が高く、産むことについての葛藤があったそうですが、産むことを決意、5月に出産を控えているそうです。
病気の遺伝のこともあり、『かわいそう』『心配』とか、中には『産まないほうがいいんじゃないか』という意見もあるそうで。思わず私自身の経験と重ねてしまいました。
私自身は発達障害です。まだまだはっきりとした原因は分かっていないものの、遺伝の要素が高いと言われています。
子供はいないものの、過去に彼女と同じようなことを言われたことがあります。
子供に障害が遺伝することを前提として『何で遺伝することが分かっていて産もうとするのか理解できない』、『自分と同じように子供にも辛い思いをさせるのか』、『子供がかわいそう』、『親のエゴでしかない』、『私だったら産まない』等々。
やはり彼女の記事のコメント欄にも同じような言葉が並んでいました。
彼女たち夫婦にはきっと私たちには想像できないくらいの葛藤があったと思います。その葛藤の上、産むという選択をされています。外野がとやかく言うことではないと個人的には思います。わざわざ『私だったら産まない』とコメントすること、必要なのか疑問に思います。一つの意見にすぎないのかもしれないけれど、受け手にとっては批判にも感じ取れます。
彼女がおっしゃるように遺伝性疾患を持つ人々への『産まない方がいい』という言葉は相当な圧力になります。かなり辛い言葉です。
人生観や価値観、大切にしたいこと、経験してきたこと、人それぞれ違います。相手が必死になって決めたことを尊重してあげられるような人間になりたいと思います。