みなさんは「思考停止」する瞬間ありますか。
社会人になってからADHD(注意欠陥多動性障害)を診断されました。
たまにこんなことを言われます。
『黙ってないで、なんか言いなよ』
そう言われると、ハッとします。
または、自分で沈黙に気づく時もあります。
そこで何か言えばいいのですが、言えないことが多い。その結果、相手から
『聞いてる?』
『まぁいいや』と言われたり、
『あなたのことだからね、分かってる?』そう言われることもあります。
そんな時、私の頭の中はどうなっているのでしょうか。
少し冷静になって考えてみました。
私が沈黙(思考停止)してしまうシーンは決まっています。ずばり、
"怒られている時" です。
"怒られている時" の自分の頭の中を思い出してみようと思います。
(正直に書かせてもらいますが、全てのADHDの人にこういった症状があるわけではありません。また、思考停止している人がADHDというわけではありませんので、その辺りはご了承いただけたらと思います。)
【私の頭の中】怒られている時
"怖い"
"みんな見てる"
"なんて言おう"
大きく上記の3つが頭の中にあります。
"3つ" といっても、それぞれの感情や思いから、どんどん違うことが派生していきます。
「"怖い"→とても怖い→睨まれてる→怖い→どうしよう」
「"みんな見てる"→あの人毎日怒られてるってみんな思ってるよな→恥ずかしいな→みんなどう思ってるんだろう→仕事できないやつって思ってるんだろうな」
「"なんて言おう"→〜って言えばいいかな→いや、〜って言ったら怒るかな→ん?いや、そもそも論点違う?→あれ、なんの話だっけ?→なんだっけ→どうしよう、なんて言えばいいんだ」
⇨結果、沈黙となる。
"頭の中" で3つの視点から同時進行で話が進み、頭の中がゴチャゴチャとします。
「思考停止」というよりは、いろいろなことを"考えすぎ" て、結果、「何を言えばいいか分からなくなる」のです。
ADHDの特徴の一つに『感覚過敏』というものがあります。人よりも「視覚」「聴覚」等、外部から入ってくる情報に敏感なようです。
"怒られている時" 外部から入ってくる情報が自分にとっては、多すぎるのです。
「怒った表情」「怒鳴り声」「周りの目線」等々。怒られている"内容" よりも、外部から入ってくる"情報" に気がとられてしまうのです。
結果として、
"怒られたという事実" ばかりに目がいき、"根本的な内容" が頭に残らないのです。
「また怒られた」その繰り返しです。
大の大人がこんなことをブログに書いていて、恥ずかしくなります。
でも、これが現実です。
工夫としては、怒られる時は周りの視界が入らない場所に行く。
そんなことできません。怒られる時は、だいたい上司に呼ばれ、上司の机の前で立ったまま怒られます。話に集中しないといけないのに、周りの視線が気になってしまいます。どうしたらいいでしょうか。ただの"集中不足" でしょうか。
そもそも、怒られないようにすればいい、それが一番ですね。