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知能検査の結果を分析し仕事に活かす~WAIS-IV知能検査のご紹介~

半年ほど前にWAIS-IV知能検査を受けました。WAIS-IV知能検査についてと、自身の検査結果を分析し、仕事に活かす方法(対策)をまとめます。

 

 

WAIS-IV知能検査とは

WAIS-IV知能検査は16歳から90歳を対象とした知能検査で、検査を導入している精神科や心療内科等で受けることができます。心理士と一対一で受けます。

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この検査で、全検査IQ(FSIQ)、言語理解指標(VCI)、知覚推理指標(PRI)、ワーキングメモリー指標(WMI)、処理速度指標(PSI)を知ることができます。

WAIS™-IV知能検査 | 検査詳細 | 心理検査 | 日本文化科学社

 

幼児向け(2歳6カ月 ~ 7歳3カ月)には、WPPSI™-III知能検査児童向け(5歳0カ月 ~ 16歳11カ月)には、WISC™-IV知能検査があります。検査内容等詳細については下記よりお確かめください。

心理検査一覧 | 日本文化科学社

 

発達障害の検査の一部としてWAIS-IV知能検査を導入している病院もあるようですが、あくまでWAIS-IV知能検査は本人の得意不得意を知るためのものであり、この検査のみで発達障害の診断ができるわけではありません。

(私の通う病院では、発達障害の検査にWAIS-IV知能検査が含まれていませんでした。発達障害の診断を受けてから半年後に自分の得意不得意を知るため、個人的にWAIS-IV知能検査を受けました。)

 

 

私の得意不得意(凸凹)

IQは同年代の平均を100としたときに、どれくらいの位置にあるかを示すものです。同年代の約5割の人が90~110の間に入ります。

例として、私の結果を一部紹介します。

全検査IQ:98

得意項目処理速度(121)

不得意項目ワーキングメモリー(85)

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処理速度とワーキングメモリーのIQの差が36あることが分かります。ばらつき(凸凹)が大きいため、なんらかの工夫をしないと仕事をする上で支障が出てきてしまいます

下記では、処理速度とワーキングメモリーについて掘り下げ、仕事をする上での対策を考えいきます。

 

 

処理速度とワーキングメモリーについて

処理速度とはで見た情報を素早く正確に識別・処理する力

ワーキングメモリーとはで聞いた情報を一時的に記憶して応用する力

 

私の場合、処理速度凸、ワーキングメモリー凹のため、耳からの情報よりも目で見た情報のほうが捉えやすいことが分かります。(視覚優位)

仕事をする上でミスが多い私ですが、視覚的な補助を使うことが有効であると考えられます。

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下記では、『同じミスを何度も繰り返してしまう』ということについて視覚的補助を使った対策をまとめます。

 

 

なぜ同じミスを繰り返すのか

『同じミスを繰り返してしまう』ということについてWAIS-IV知能検査の結果を踏まえながら、質問形式で対策を考えます。

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☆なぜ同じミスを繰り返すのか?

 →目の前のことに必死で忘れてしまっている(ワーキングメモリー凹)

 ☆なぜ忘れるのか?

→ミスやその原因を覚えておく工夫ができていない

☆覚えておく工夫とは?

→ミスやその原因をノートに書く(失敗帳を作る)

そのノートを見てミスを振り返る時間を作る

☆失敗帳をどう活かすのか?

→ミスの傾向がわかるから、その傾向を元にルール(対策)を決める

☆傾向とルールのは?

→(傾向)納期のない仕事を後回しにし、そのまま忘れてしまうこと

   (ルール)その場でやらない仕事はタスクをメモ(付箋)に書く

 

ポイント

視覚的補助(メモやノート)によって、ワーキングメモリーに余裕をもたせ、ミスを防ぐ

 

ワーキングメモリーやミスについてはこちらの記事でもまとめています。

 

 

まとめ

私の通う病院では、検査結果についてIQだけではなく、自身の得意不得意や日常生活を送る上での工夫について具体的に文面でまとめてくださいました。

発達障害関係なく、何かしらの生きづらさを抱えている方は多くいると思います。このような検査で自分の得意不得意を知り、対策を考えることは有効であると考えます。

精神科や心療内科に行くことは抵抗があるかもしれませんが、もし興味があれば一度電話で検査可能か問い合わせてみるのもいいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 

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