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人間はたった2つ⁉違った視点から見てみよう‼︎

最近読んだ面白い本を紹介したいと思います。

タイトルは、『「自己チュー」で怒られる人「気にしい」で疲れちゃう人 通称前者後者論』

 

皆さんは、『前者後者論』をご存知ですか。

ameblo.jp

『前者後者論』とは、心理カウンセラー心屋仁之助さんが2015年末に提唱したもので、簡単に言うと、人間には「2タイプ」あるという考えです。

その『前者後者論』を元に、今回の著者向江好美さんがその仕組みを「世界の見え方」「意識のあり方」「ものごとを処理する仕組み」に分け言語化しています。

 

この本を読んで、長年感じていた謎が溶けたように思います。

そうだったのか!と目から鱗状態で、この考えを知っているかいないかで、見える世界が大きく変わってくるかと思います。

少し紹介させてください。

 

 

前者と後者について

生まれ育った環境や性格も関係するため、全てを2つのパターンに分けられるとは思いませんが、すごく大きな枠組みで考えるとして、

『前者後者論』では、下記のような特徴を上げています。

 

前者の特徴(客観的で空気を読む計算上手)

そつがない/計算している/陰(裏)で動く/察しがよく空気を読む/嫌味を言う/予定調和的/段取り好き/回す側だが振り回される/意図がある

 

後者の特徴(自然的なストレートな集中型)

波がある/ストレートに動く/集中型/思ったことをそのまま言う(やる)/空気を読まない/嫌味が通じない/信じられないことをしてネタになる/ミラクルを起こす/意図がない

 

このように大きく異る2タイプですが、なぜここまで違うのかというと「ものごとの認識の仕方」「意識のあり方」「ものごとを処理する仕組み(情報システム)」が違うからです。

向江好美(2020)『「自己チュー」で怒られる人「気にしい」で疲れちゃう人 通称前者後者論』株式会社Clover出版 P27-29

下記では、それぞれ項目別で説明します。

 

 

ものごとの認識の仕方(世界がどのように見えているか)

前者(全体がどうなっているかがありき)

  • 矢印で表すと、「私→対象」「対象⇔対象」「対象→私」というように、全体の中に自分や他人(何か)が存在している

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  • 意識しなくても勝手に情報が入ってくる
  • 全体を広く浅く観察しながら客観的な情報を要点抽出的に読んでいる(状況観察的)

 

後者(自分自身が絶対の起点)

  • 矢印で表すと、「自分→(自分以外の)なにか」で、自分の見ている世界に自分は含まれない(「自分が見ているもの」が世界)

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  • 矢印の方向しか見えておらず、後方への意識が抜け落ちている(死角が多い)
  • 全情報をそのまま主観的にキャッチする(状態感知的)

向江好美(2020)『「自己チュー」で怒られる人「気にしい」で疲れちゃう人 通称前者後者論』株式会社Clover出版 P30-44

前者がカメラが複数あるのに対し、後者はカメラが一つしかなく、それも一方向的といった感じでしょうか。

 

 

意識のあり方

前者

  • 人間の言動には全て意図があると思っている(例:「喉が渇いた」と言われたら、「水を持ってきてほしい」ということだと感じる等)
  • 常に社会世界にいる(意識が自分の世界に行ったりしない)

 

後者

  • 意図を持っていない(ストレートに言う)
  • 自分の世界に入り込みやすい(周りから見ると、突然反応がなくなると感じる)

向江好美(2020)『「自己チュー」で怒られる人「気にしい」で疲れちゃう人 通称前者後者論』株式会社Clover出版 P73-90

前者は常に周りと繋がっている一方で、後者は自分の世界を持っているため、「いつの間にか」「気づいたら」といった現象が起きやすいです。

 

 

ものごとを処理する仕組み(情報システム)

前者(分散システム方式

  • システムが枝分かれしており、それぞれに独立したプログラムを搭載し、同時に扱える(器用でマルチ、あれとこれを同時に考えられる)

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  • 直接的・間接的に見知った大量のデータが頭の中に「概念フォルダ」としてある(「ふつう」が自動算出されわかる)
  • 情報を「抽出」し、それを「並び替える(組み合わせる)」ことが可能

 

後者(メインシステム集中方式)

  • パワーのある巨大な1つのシステムと、そこに搭載されるマスタープログラムで全てを扱っている(目の前のことに全力投球、一度に1つがデフォルト)

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  • 目の前の情報をそのまま頭の中に放り込み、似たような情報が集まり「概念」となったりする
  • 頭の中に放り込まれた情報から、「必要な情報を確保」することが難しい

 

前者を監視カメラに例えるならば、後者はビームもできるサーチライトと言えるでしょう。

 

また、前者自動算出される平均値(ふつう)がわかりますが、後者基準が自分のため、平均値という意味での「ふつう」がわかりません

向江好美(2020)『「自己チュー」で怒られる人「気にしい」で疲れちゃう人 通称前者後者論』株式会社Clover出版 P116-152

 

 

まとめ

なんとなくイメージがつきましたでしょうか。実際の本にはイラストもあり、両者の違いがとてもわかりやすくなっています。

私は「後者」タイプですが、本を読んでいく中で、当てはまることがあまりに多く、クスッと笑ってしまう場面もありました。(日本では後者タイプが7割ほどではないかと言われています)

 

思い返せば、働いていた時、どうしても合わない人がいました。よく「ふつう~でしょ」と言われ、理解に苦しむ時があったのですが、この本を読んで、「あの人は前者タイプだったのか!」と妙に納得しました。

ここまで違う私と相手であれば、分かりあえなくて当然だとさえ思ってしまいました。

 

だからといって、そこで開き直るのではなく、自分と違ったタイプの人もいると理解し、私は私で視野を広げる習慣をつけたいと思っています。

そしてそういった見方、考え方もあるということを受け入れられるようになっていきたいです。

全てが自分ベースではなく、周りと同じ土俵に立ち、他人視点という発想を持ちながらうまくやっていきたいと思います。

 

著者向江好美さんのブログ

見える世界が倍になる! 前者後者論 &むかえの日常ブログ

動画でも分かりやすく前者後者論について説明されています

https://youtu.be/JpeIydyQpqo

 

 

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