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発達障害との付き合い方、過剰適応に注意

女性の発達障害サポートブック』という女性の発達障害に焦点を当てた本を読みました。

社会において女性は「女性らしく」「きちんとする」ということが求められやすいように思います。

そういった面から、発達障害の特性は生活の中で男性よりも女性のほうが強いストレスを受けやすいといわれています

生活していくために大切なことを自身の経験も踏まえながらご紹介します。

 

 

「自律スキル」と「ソーシャルスキル」について

発達障害のある人が、社会人として生活してくためには、「自律スキル」「ソーシャルディスク」という2つのスキルを身につけることが重要です。

 

自律スキルとは

自分でできること、できないことを判断すること 

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ソーシャルスキルとは

できないと思ったことを人に相談すること

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人として最低限のルールを守ること

本田秀夫/植田みおり(2019)最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)ナツメ社 P52

 

私は仕事をしていた時、この2つのスキルが身についていなかったため、1人で悪循環に陥っていました。

できることとできないことの判断ができておらず、人から頼まれたことを全て請けおうものの結局できず人からの信用を失ってしまいました

また、納期ギリギリになり、できないかもしれないと思うものの、人に相談することができず、最後になって手伝いをお願いすることもありました。

 

復職後は、まずはこの2点を意識したいと思います。根拠のない自信から自分はできると思うのではなく、人よりもできることは少ないということを前提にまずはできることを精一杯行おうと思います

できないと思ったことは早めに相談を心がけたいです。

 

身につけなくてもよいスキル

「不得意なことを得意にかえるために努力する」というと、聞こえはよいですが、発達障害の人の苦手なことは、脳の機能から起こる特性が原因です。「結果はともわなくても、努力する姿勢が大切」という人もいますが、発達障害の人にとってはストレスと無力感を助長させるだけで、逆効果にしかなりません

本田秀夫/植田みおり(2019)最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)ナツメ社 P57

 

 

忘れやすさについて

注意欠陥・多動性の特性のある人には、重要な約束を忘れてしまったり、必要となる書類や業務を忘れてしまったりして、信用を失ってしまうことがあります。忘れやすさを補う工夫が必要になります

 

こんなふうに考えよう!

『忘れないようにする』のではなく

『忘れてもよいようにする』

本田秀夫/植田みおり(2019)最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)ナツメ社 P104.105

 

私はとにかく忘れっぽいので最近は忘れないようにすることを諦め忘れてしまうことを前提に行動しています

 

TO DOリストに予め書いておくことはもちろんですが、特に重要なことは周りに声がけをしてもらえるようお願いしています

 

 

「過剰適応」の問題について

発達障害の特性がありながらも、無理をして周りに合わせている人は少なくありません。

一見、環境に適応しているようでも、実際は大きな負担を感じている場合があります

本田秀夫/植田みおり(2019)最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)ナツメ社 P130.131

 

過剰適応とは

社会に過剰に適応しようとして、自分を強く抑え込んでいる状態

本田秀夫/植田みおり(2019)最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)ナツメ社 P131

 

発達障害の特性のある人の場合、脳機能の特徴から自分が本来求めていることや、自分が心からやりたいと思っていることを抑制することが難しいと考えられています

そうであるにもかかわらず、自分の考えや行動を周囲のルールに合わせようとすると、より大きな労力が必要になるのです。

つまり、周囲と同じようにふるまうためには、本人のなかで、「行動」と「本心」との大きなギャップを埋めなければならず、それだけ大きな葛藤を強いられることになるのです。

本田秀夫/植田みおり(2019)最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)ナツメ社 P130

 

私は、社会人になってから発達障害を診断されました。長年健常者として生きてきて、周りと同じようにするよう務めることが当たり前となっていました。

周りからは適応できているようにみえるため発達障害の疑いを持たれてこなかったのかもしれません。

 

「自分の本心」を抑えこんでいることに自分でも気づかない

「過剰適応」の一番大きな問題は、表面的に周りにうまく適応しているようにふるまっているだけで、実際には心のなかで大きな葛藤に苦しんでいるということが、周囲の人に気づかれにくいということです

常に世間のルールに違和感を覚えながらも、並々ならぬ努力で社会に適応させてきた人もいるでしょう。

そういった場合は、努力の陰で、長い間ストレスをため続けてきたといえます

本田秀夫/植田みおり(2019)最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)ナツメ社 P133

 

休職してから肩の力がすっと抜けたことを覚えています。もしかしたらこれまで社会に適応させようとしすぎていたのかもしれません。

無意識で過剰適応してしまっていることが考えられます。自分自身で過剰適応になっていないかを判断するのは難しいため、今後は自分ひとりで抱え込まず、困った時は人に相談するということを心がけたいです

 

 

まとめ

ある程度周りに合わせることは必要ですが、あまり無理をしすぎると「過剰適応」やうつ病といった二次的問題につながりかねません

できないことが多いと周りと比べ、劣等感に陥ってしまいますが、できることに注目し、それを生かしていきたいと思っています。

まずはありのままの自分を認め、自信をもっていきたいと思います。

 

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最新図解 女性の発達障害サポートブック (発達障害を考える心をつなぐ)

 

 

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