今日はコンサータについて
ADHDと診断されて2ヶ月くらい経ってコンサータの処方が始まった。(ストラテラも飲み続けている)
ストラテラに比べて、コンサータは効果が自分でもすぐ分かった。「これがみんなが生きている世界?」って思った。「羨ましい」と思った。
当たり前のことができるようになった。
「電気を消す」「扉を閉める」「ものをあった場所に戻す」等々。
一日中活動的になる。落ちている小さなゴミに気づく。いつもはしないような掃除、片付けに積極的になった。
視界が広くなったようにも感じた。頭の中も視界もすっきりした気がした。
この世界を知って、これがみんなの普通、もしくはそれ以下だとしたら、私って何にもできない奴だなって思った。みんなの世界を知って、みんなが私のことを「何でこんなこともできないの」って思うのも、普通のこと、当たり前のことができない私に対して、イライラするのも当然だと思った。
コンサータを飲んで自分が「障害者」なのだと自覚した。
ADHDは障害であって病気ではないから、薬で治すことはできない。薬を飲んでも「一時的」なものだ。
正直怖い。今は薬を飲んでいるから前よりも生きやすく、過ごしやすくなった。でも薬をやめたら?また前みたいに戻ってしまうんだろう。戻りたくない。
20年以上生きてきた世界が戻りたくない世界になってしまった。今の私にとって「戻りたくない世界」は、昔の私のとっては「当たり前の世界」だったのに。新しい世界を知ったからこそ芽生えた「戻りたくない」という気持ち。
今後、薬を続けるかどうかは別として、私はみんなが見ている世界を経験できてよかった。世界の見え方は違うけど、同じ世界。私はこれからもこの世界で生きていきたい。