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障害者の私が伝えたいこと(ADHD)

ADHD(注意欠陥多動性障害)の私が伝えたいこと

現在20代。結婚しているが、子供はいない。

私が「障害者」になったのは最近のことだ。障害者に「なった」といっても、障害は生まれつきのものなので、正確に言うならば、障害に「気が付いた」だ。

20年以上、健常者として生き、皆んなと同じように生きてきた。そして、ある日、病院を受診したことで、病名がつき、障害者になった。もしあの日、病院に行っていなかったら、今も健常者として生きていたことだろう。

父、母、兄弟、皆んな私を健常者として育ててくれた。今思えば、障害の症状だと思うことも、その当時は自分自身の「個性」として見てくれた。良いところも悪いところも全部ひっくるめて「私」だった。

社会に出て、今までは「個性」で済んだことが、個性では済まなくなった。個性が「障害」に変わった。そして「生きづらさ」を感じるようになった。

発達障害は分かりづらい。私のような不注意優勢型だと、子供の頃は「ちょっと抜けてる子」、「おっちょこちょい」、「忘れっぽい子」で済んでしまう。

障害に気付くことなく、一般企業へ就職した。初めて味わった。他の人が普通にできることができないことの苦痛、悲しさ。そして、「いなくなりたい」と思った。自殺したい、死にたい、とは思わなかった。ただ、いなくなりたかった、この場から消えたかった。

でも、ADHDと分かってからは、ADHDについて理解を深め、自分の得意不得意なこと、特徴について理解した。自分は周りに比べてできないことは多いけど、できないことを苦しみながらやり続けるより、できることを伸ばそう、と今は思う。

長くなってしまいましたが、私が伝えたいことは、「個性」は「障害」にもなり得るし、「障害」は「個性」にもなり得る。

私は子供を産むことは無いかもしれない。だけど、もし、子供を持つことになったら、「個性」を存分に伸ばしてあげたい、それが仮に障害だったとしても。

 

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